高速かつロット内変動を可視化する外観検査技術について国際特許を出願しました

当社は、外観検査データを高速に処理し、ロット内の品質ばらつきを同時に評価できる検査技術について、国際特許(PCT出願)PCT/JP2025/034274 を出願しました。
本技術は、従来の「ワーク単体のOK/NG判定」だけではなく、生産ロット全体の品質傾向をリアルタイムに把握できる点 が大きな特徴です。
▼ 技術のポイント
1. 多数の特徴マップを高速に生成・統合撮像された画像から、小領域ごとの特徴量(特徴マップ)を並列処理で抽出し、1ワークあたり最大64ユニットを高速で処理 する仕組みを採用。この技術により、複雑な表面形状でも高精度で欠陥候補を捕捉できます。
2. 群(グループ)単位の品質評価を自動化従来のAI検査はワーク単位の判定に留まっていましたが、本技術では、ワークを複数まとめた“群(グループ)”について、平均値(ave)や標準偏差(σ)を自動算出しトレンド化 できます。これにより、加工条件の変動ライン状態の変化ロット固有の揺らぎなどを数値で把握することが可能です。
3. 生産ロットごとの品質推移をリアルタイムで可視化特徴マップ群を高速処理し、グラフとして推移を可視化することで、ロット単位の品質変化を即座に把握でき、異常兆候の早期発見 や プロセス改善 に活用できます。
▼ 期待される効果
ライン停止前の 予兆検知ロットごとの品質安定性の数値化加工条件のフィードバックループの自動化多品種生産におけるばらつき抑制QA・製造部門の判断スピード向上これらにより、量産ラインの品質保証の仕組みを“個体判定”から“群単位の品質評価”へ進化させる ことができます。
▼ まとめ
今回の国際特許出願は、外観検査技術を単なるOK/NG判定から一歩進め、生産ロット全体を対象とした品質データ解析技術 へと拡張するものです。
当社は今後、この技術を応用し、より高度な品質管理ソリューションを提供してまいります。

